スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

禅病の治療法

「禅病」と言われる病気があります。
主に、日本の禅宗などで使われる言葉ですが、瞑想を行っているうちに、陥る病気です。

症状は人それぞれなのですが、頭痛や、胸痛、頭がノボせる、手足が冷えるといったものです。
単に身体的な症状ということではなく、心理的な痛みを伴うもので、「絶え間なく続く、ひりつくような焦燥感」、「深い竪穴の底に落ちたまま、どうあがいても、上に登っていけない感覚」、「深鍋の中で煎じられているような、我が身が焦げ付くような感覚」(以上「密教的生活のすすめ」正木晃著より引用)といった表現がなされます。

原因は、はっきりとしたことは分かりませんが、心理的には、瞑想を行う際に、緊張やストレスが過剰にかかったことが考えられます。
また、気の側面から言えば、気が頭に気が上ってしまったことが考えられます。

白隠禅師がこれに陥り、「内観法」や「軟酥の法」で治療をしたことが、「夜船閑話」に書かれており、よく知られています。
この2つの方法を、他の方法をからめながら紹介します。

これらの方法は、上に書いた典型的な「禅病」ではなくても、多くの障害に関して一定の有効性があると思います。
ただ、あくまでも一種の対症療法なので、根本的には、正しい瞑想法を習得するなり、不要な自我意識をなくすことが必要でしょう。


まず、「内観法」ですが、基本的には、腹部(下丹田・気海丹田)を中心に、足腰も含めて、下半身に意識を集中する方法です。

これは、仙道の「内丹法」の初歩である下丹田への集中や、自己催眠の「自立訓練法」に似た方法です。
リラックスをしたり、頭部以外の腹部などの下半身へ気を戻す瞑想法です。

朝起きる前、夜寝る前に、寝ころびながら行うと効果的です。

具体的には、手足を適度に開いて仰向けに寝ころび、体をリラックスさせます。
そして、腹部を意識して腹式呼吸をし、雑念をなくした無心の状態になります。
こうして、腹部、下半身に、気を充実させます。

「夜船閑話」では、下記のように念じます。

「我がこの気海丹田腰脚足心、まさに是れ本来の面目、面目何の鼻孔かある」
「我がこの気海丹田、まさに是れ我が本分の家郷、家郷何の消息かある」
「我がこの気海丹田、まさに是れ我が唯心の浄土、浄土何の荘厳かある」
「我がこの気海丹田、まさに是れ我が己心の弥陀、弥陀何の法をか説く」

ですが、本質的なものではないでしょう。
むしろ、自律訓練法を取り入れながら行うと効果的でしょう。


「軟酥の法」は、頭の上にバターのようなものがあって、それが融け落ちて全身を癒すとイメージする観想法、イメージ療法です。
こちらは座って行います

チベット密教の、懺悔による浄化のための瞑想法である「金剛薩埵の瞑想」の中で行われる「甘露下降法」と似ていて、これをシンプルにした形です。
こちらもリラックスすると共に、気を頭部以外に戻す瞑想法です。

ハタ・ヨガにも、これに似た気をコントロールする瞑想法がありますが、「軟酥の法」や「甘露下降法」はあくまでも観想法であり、間接的に気をコントロールすることにはなりますが、直接的なものではありません。

具体的には、頭の上に、卵くらいの大きさの、よい香りして生暖かい軟酥(バターのような乳製品の薬)があるとイメージします。
これが融け落ちてきて、まず、頭全体を潤し、さらに両肩、両上肢、胸…と足までを潤し、すべての障害を直すとイメージします。

頭に気が昇っている場合は、融け落ちた軟酥と共に、気が下りて行くとイメージし、コントロールすると良いでしょう。

ちなみに、「甘露下降法」では、心身の障害が、黒い液体や膿などとして、身体の下部から排出されるとイメージします。

* 緊張を緩和しリラックスするとか、気を頭から下半身に戻す、といったことは、必ずしも瞑想的な技術を使わずとも、半身浴や足湯に浸かるとか、浸かりながら瞑想する、といった方法も効果的でしょう。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

morfo

Author:morfo
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。