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洗脳の防御法

宗教や瞑想に興味ある人は、師匠や先生のような人に会って、教えてもらう機会もあるでしょう。
中には良からぬ人がいて、洗脳をしようとしかけてくることがあるかもしれません。
意識的に洗脳法を使っていなくても、カリスマ的な人物は、無意識的に身に付けて、影響を与えているかもしれません。

「洗脳」というのは、特定の教義や考え方を信じ込ませることだと思っているかもしせんが、全然違います。
それと気づかれないうちに、相手の無意識に、価値観を変えるような強烈な体験的な暗示を与えたりして、継続的に影響を及ぼす仕組みを組み込むことです。
そのための、一定の方法があるのです。

その「洗脳法」と、洗脳されないための「洗脳防御法」、そして、少しだけですが洗脳された場合の「脱洗脳法」についても紹介します。
「洗脳法」はあまり詳しく説明しませんが、それを知っているだけでも、洗脳から身を守ること、つまり、「洗脳防御」に役立ちます。
「洗脳防御法」は、魔術的攻撃を受けた場合の防御法と似ている部分もあるので、これについても少し言及します。

洗脳は次のようなステップで行われます。

(1)変性意識への導入(一種の催眠導入)
(2)内部体験の書き変え(一種の暗示)
(3)トリガーとアンカーの埋め込み(一種の反復的な後催眠暗示)


<変性意識への導入>

まず、洗脳の最初の段階である「変性意識への導入」の方法と、その防御法です。

もし、宗教的な場や、瞑想やヨガのレッスンの場でなら、「変性意識への導入」は当然のように行われています。
マントラを唱えたり、呼吸法を行ったり、何かに集中したりで、変性意識状態(被暗示性の高い状態)になります。

ですから、これを防御することは考え難いでしょう。
ですが、変性意識状態に入っても、洗脳されない方法がないわけではないので、後で紹介します。

このように自ら変性意識状態に入るのとは別の方法で、洗脳者が相手に意識されないように変性意識状態に導くこともあります。
これは、ミルトン・エリクソン流の現代催眠や瞬間催眠の方法です。

例えば、洗脳者は、まず、自分が変性意識状態に入ります。
瞑想の師なら、一瞬に、そうと悟られずに、簡単に行えます。

次に、例えば、相手(被洗脳者)と呼吸を同調させます。
呼吸を合わせるのは、対人的な魔術の基礎でもあります。
ですから、これに対する洗脳防御法としては、胸や肩、腹の動きを減らして、自分の呼吸のリズムを隠すことです。

また、洗脳者は、相手の姿勢や、体の揺れ、無意識の身振りを真似たり、声の大きさや喋るスピードを合わせたり、まばたきのタイミングを合わせたりします。
洗脳防御法としては、洗脳者を良く観察して、これを行っていることに気づいたら、身構えて、タイミングをズラすことです。

これらの方法は、相手と無意識レベルで同調して、一体化するための方法です。
「ページング」とか「ミラーリング」と呼ばれ、現代催眠の導入の前提となる方法です。
これによって、無意識のレベルで相手の信頼を得て、「ラポール」と呼ばれる特別な親密な関係になるための方法です。

他にも、方法はあります。
相手が今思っているだろうこと、感じているだろうことを指摘し続けるとか、相手が「そうです」と答えるような質問を続けるとか(イエスセット)、相手が話したことに同意共感しながら「オウム返し」で答えるとか、ゆっくり語ったり、相手が注目して聞いている途中で沈黙する、などです。
こういった方法も、すべて「ページング」の一種です。


不思議なことに、変性意識状態にいる洗脳者と、無意識が同調すると、相手も変性意識状態に入ってしまいます。
洗脳者は、最初から変性意識状態に入らず、相手と同調してから、徐々に自分の呼吸を遅くしたり、脱力しながら、相手もその状態にして、変性意識状態に入れるという方法もあります。


他にも、例えば、洗脳者が相手の両目の間を見つめ、焦点を合わさずに前後にズラす方法もあります。
すると、相手は、微妙に目が泳いでしまって、変性意識状態に入りやすくなります。
洗脳防御法としては、これに気づいたら、同じことをやり返すか、完全に目をそらすことです。
魔術的攻撃をかわす場合も同様です。

あるいは、洗脳者が相手を驚かすという方法もあります。
瞬間催眠・現代催眠術で言う「驚愕法」、「混乱法」です。
わけの分からないことを言ったり、大きな声で怒ったり、握手をしかけて途中でやめたり(中断法)です。
たったこれだけで、意識が混乱して、変性意識状態に入りやすくなります。

禅やチベット仏教で、師が弟子を急に叩いて、思考の働きが止まった状態を作り、「それだ」と直指するのと、メカニズムは似ています。

洗脳者は、単に相手に同調するだけではなく、自分自身がその同調をコントロールする側に立ちます。
その方法は、なんらかの手段で、自分がその場を律していることを無意識的に示すことです。
何か指示をするとか、言葉を使わなくても、相手を動かすとか、その場にある何かを動かすとかです。

洗脳防御法としては、こういった同調の操作に気づいたら、身構え、意識をしっかり保ち、同調から離れるようにすることです。

もっと本質的な防御法がありますが、これは難しくて、リスクのある方法でもあるので、上級者向けの方法です。
それは、自分自身が、洗脳者よりも、リラックスしていることです。
高いレベルでリラックスしている状態は、一種の変性意識状態です。
洗脳者よりリラックスしている状態では、洗脳者があなたを同調させることが困難なのです。
ただ、リラックスしていると同時に、意識を明晰に保っていなければいけません。
そうでなければ、逆に、同調させやすくなってしまうでしょう。


<内部体験の書き変え>

次に、「内部表現の書き変え」ですが、これは、リアリティ(臨場感)を持ってイメージや感情を体験させて、その人の価値観を変えることです。
単に、言葉で教義などを説いて、価値観を変えることではありません。

その方法は、洗脳者自身が、相手に体験させたいイメージや感情を、強く念じることです。
不思議なことに、すでに相手と変性意識状態で無意識が同調していると、洗脳者が体験している内容が、相手にも起こるのです。

例えば、相手に好意を抱く感情を同調させれば、相手も好意を抱きますし、何かに対する恐怖感を同調させれば、相手も恐怖を感じます。
つまり、この原理を利用して、洗脳者に好意を持たせ、洗脳者から離れることに恐怖を抱かせることもできます。

この同調は、五感を通して無意識に行われる部分もあるでしょうし、ひょっとしたら、超自然的なレベルで共鳴するのかもしれません。
もし、密教の師の観想や精神内容が弟子に伝わるとしたら、こういった原理でしょう。

イメージを相手に伝えるといっても、まったくゼロからこれを行うことは難しいので、洗脳者と相手との間で共通した過去の体験を探し、その話をする中で、その共通の体験を相手にイメージさせながら、それを利用します。

例えば、過去の感動的だった瞑想体験の話をしながら、その体験を思い出させ、それを洗脳者が同調によって書き変えながら、特定の教義や価値観に結びつけます。

このような、内面的な同調だけではなく、映像を見せるとか、音声・音楽を聞かせるといった方法で、特定の状態に導くこともできます。


<トリガーとアンカーの埋め込み>

「トリガーとアンカーの埋め込み」は、洗脳の状態を永続させるための仕組みを、無意識に組み込むことです。

(2)「内部表現の書き換え」まででしたら、催眠術の暗示と同じで、書き変えた内容は、持続しません。
トリガーとアンカーを無意識に組み込むことで、後催眠暗示を毎日に反復させるようにして、洗脳状態を長期記憶させます。

「トリガー」は、それがあると、相手を「アンカー」の状態にさせる「きっかけ」、「引き金」です。
例えば、その教義のキーワード、特定の神仏の絵、ロゴマーク、先生の顔や特定の喋り方、マントラなどがトリガーとなります。

「アンカー」は、「安心」や「楽しさ」、あるいは、「不安」や「恐れ」といったプラスもしくはマイナスの強い感情を伴う体験です。
例えば、先生といると(トリガー)とても幸せな気分になって(アンカー)離れられないとか、その人を疑うと(トリガー)恐怖にかられる(アンカー)…といった形でアンカーを設定し、洗脳から逃れられなくします。
アンカーは、書き換えられた内部表現の一部であったり、また、内部表現の書き換えと同じで、過去の体験を利用することもありますし、映像などを利用することもあります。

トリガーがある状態で、アンカーの状態を引き起こすことを、何度か繰り返すと、トリガーとアンカーが自然にリンクされます。
また、トリガーとアンカーを忘れるように暗示を掛けることもできます。
そして、継続的に、トリガーとアンカーを体験させることで、洗脳状態から逃れることができなくするのです。

このトリガーとアンカーの埋め込みを防御することは、なかなか難しいでしょう。

このトリガーの組み込みや、最初に書いた変性意識状態に入ることの防御法としては、単に身構えるというだけではない、特別な方法があります。
これは、2つの自己イメージを作る方法です。

一つは、本当の自分とは切り離して、相手と対面する時に使う、仮の人格イメージです。
これは、すぐに洗脳されそうな、素直な人格で構いません。
本当の自分と切り離したこの対面用人格に、洗脳者と対面させます。
そして、その背後に、本当の自分がいるという意識の状態を作って保ちます。

対面用の人格が操作されても、本当の自分ではないので、自分自身は洗脳されないようにするわけです。
しっかりと、何度も人格の分離を自分に言い聞かせて準備する必要があります。

似たようなことを、普段から行っている人もいるかもしれません。
仕事をしている時の自分は、仕事用の人格として割り切って、仕事をしていない時の本当の自分と分けて、自分を守るとか。
魔術師なら、魔術用の名前や人格を持っていて、日常の自分と切り離していたりとか。

もう一つは、本当の自分のイメージを、理想的なイメージに一体化させます。
例えば、「仏」や「神」、あるいは、スーパーマン的人間です。
こういう強力なイメージに自分を一体化させておくことで、洗脳者からの洗脳を防ぐことができます。

これも、普段から似たようなことを行っている人もいるかもしれません。
いつもハイヤーセルフを意識していて、日常の自分とは別に持っている人とか。

実は、結界を張る観想も、同じように、洗脳防御法となります。
密教なら曼荼羅観想や自己生起(本尊ヨガ)であったり、西洋魔術ならカバラ十字や五芒星形の儀式(魔法円)などです。
つまり、四方にそれぞれの神格を、自分自身を主神などとして観想することで、心の乱れを防御する方法です。  
より攻撃的な防御の場合は、武器や神将、護法神、憤怒尊の観想になります。

魔術的防御でも使われる方法ですが、相手との間に防御ガラスをイメージするだけの方法もあります。

召喚・使役魔術では、結界としての魔法円の外側に描かれた三角の領域内の鏡の中に、悪魔などの霊的存在を召喚して、自分に影響が及ばないようしします。
洗脳防御の場合も、同じように、洗脳者をイメージで囲ってしまうのもありでしょう。
これに加えて、魔術の場合、相手(悪魔など)との対話の時に、自分が考えていることが、相手に誘導されているのではないかと、常に疑うことが必要とされますが、これは洗脳防御においても同じです。

また、魔術的防御では、相手が放つ感情やイメージを感じたら、それと反対の感情やイメージを観想する方法があります。
例えば、恐怖を感じたら、楽しさの感情を引き起こすようにするとか。
洗脳防御においても、役立つ方法でしょう。


<脱洗脳法>

それでも、アンカーとトリガーを組み込まれてしまった場合は、それを取り除くための、「脱洗脳法」が必要になります。
自分自身で「脱洗脳」を行うことは難しいですが、軽い洗脳から、不可能ではないでしょう。

まず、何がアンカーで、何がトリガーであるかを見つけ出さなければいけません。

その後、アンカーの体験を書き変えたり、トリガーからリンクする内容を別のものに変えたりします。

その方法は、この項では説明しませんが、「自己催眠とイメージ暗示」で紹介した方法が役立つでしょう。
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