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自己催眠とイメージ暗示

何らかの「トラウマ」体験や「コンプレックス」を持っていると。瞑想がうまく進まないことがあります。

あるいは、例えば、集中力が弱くて瞑想が続かないから、集中力が続くように「成長」したい、といった悩みを持っている方も多いでしょう。

そういった場合に、「自己催眠(療法)」や「イメージ暗示(イメージ療法)」が役立ちます。
これらの方法は、実は、魔術の方法とも類似していますので、魔術についても言及しながら、紹介しましょう。

別の記事で書いた「セルフ・カウンセリング」は、日常的な意識の中で行うもので、無意識に直接介入せずに、問題を解決の方向に導く方法でした。
しかし、「自己催眠(療法)」や「イメージ暗示(イメージ療法)」は、日常的ではない「変性意識状態」で、言語やイメージによる「暗示」によって、無意識に「介入」する方法です。
これらは瞑想法とは目的が異なりますが、方法論的には、各種の瞑想法と似ています。

簡単に言えば、まず、変性意識状態(催眠状態)に入り、言葉やイメージを強く念じることによって、自分の記憶や考え方、自己イメージを変えたり、目標となるイメージを描いたりする方法です。

具体的には、ネガティブな過去の記憶(トラウマ)を辛くない記憶、楽しい記憶に変えたり(A)、ネガティブな考え方(コンプレックス)をポジティブなものに変えたり(B)します。

記憶というのは、過去の現実の体験そのものではなく、それを主観的に受け取ったものに過ぎなくて、それが少しずつ変化しながらも、現在も一定の働きをしているのです。
ですから、それをより良い形に修正すれば良いのです。

また、何らかの目標となる能力や、よい状態を、言葉やイメージで暗示することで、それが実現するように無意識に促す(C)こともできます。
瞑想修行や、魔術でも、似たことを行います。


具体的に説明しましょう。

まず、自分自身を、「変性意識」状態に導入します。
これは、低~中レベルの「催眠状態」で、「被暗示性」が高い状態、つまり、論理的・現実的な意識レベルが低下していて、暗示が効きやすい状態、無意識と直接対話できる状態です。

自己催眠で一番よく使われるのは「自立訓練法」です。
他には、「凝視法」や「呼吸弛緩法」なども使われます。
しかし、当ブログで紹介している瞑想法のほとんどは、この変性意識状態に入るものですので、どの方法を使っても構いません。

催眠術でいう「凝視法」(たとえば、揺れるコインを見る)は、当ブログで言う「集中する瞑想」の方法に当たりますし、呼吸による弛緩の方法(ゆっくり息を吐きながら、全身の力を抜いてリラックスする)は、ほとんどの瞑想の前提となるものです。
心身の力が完全に抜けた、充分にリラックスした状態は、催眠状態・変性意識状態の一種なのです。

「自立訓練法」は、精神医学者J・H・シュルツが開発した、次のようなリラックス法です。

準備 落ち着いた姿勢(力を抜いて座る、仰向けに寝る)、気持ちになって、目をつぶる
1 左右の手・足が、順に、重くなると唱え、想像し、感じる
2 左右の手・足が、順に、温かくなると唱え、想像し、感じる
3 心臓の動きが、安定したものになると唱え、想像し、感じる
4 呼吸がゆったりして自然になると唱え、想像し、行う
5 お腹が温かくなると唱え、想像し、感じる
6 額に涼しい風を受けていると唱え、想像し、感じる
終了 3つ数えると目が覚めると唱えて、数え、覚醒する、そして、手足を動かし、背伸び、深呼吸をする

瞑想をやっている人なら、すぐにできるようになるかもしれませんが、普通の人の場合は、それぞれのステップを何日も掛けて、順に習得していきます。


次に、暗示の方法ですが、これは、目的に従って、自由に行うのが良いでしょう。

「イメージ」を思い描くのは、方法としては、当ブログの分類では「イメージする瞑想」(観想法)と同じです。

何か肯定的な「言葉」を言い聞かせるのは、瞑想法で言えば、観想法の中でのセリフ、魔術の式次第中のセリフ、あるいは、マントラの念誦と同じです。

(A)例えば、誰かにひどく怒られたことが「トラウマ」になっていたとしたら、まず、その時の「記憶」をイメージの中で再現します。

ただ、そのままだと意味がないので、修正を加えます。
例えば、それを白黒にしたり、暗くイメージして、インパクトを弱めます。
あるいは、イメージの大きさを小さくしたり、イメージを自分から遠ざけたり、自分の後ろの方でイメージしたり、映画を見るように傍観者として完全に外から眺めたりします。
あるいは、相手の声を小さくしたり、コミカルな声にしたり、楽しいBGMを流したりします。
あるいは、怒っている相手の後ろにコミカルなマンガの登場人物が笑っているとイメージを付け加えます。

このように、最初は、体験の記憶を少しだけ変えます。
それを無意識が受け入れる、つまり、しっくりと馴染むと、トラウマのインパクトが弱まり、記憶が書き変えられ、感情の回路が変化します。

次のステップでは、イメージ、記憶をもっと大きく変えていきます。

例えば、怒っている相手に、「実はあなたのことを思って怒ったんだけど、言い方が悪かった、申し訳なかった」と言わせます。
あるいは、自分が相手に言いかえしたり、殴ったり、という具合です。

他にも、神経言語プログラミング(NLP)と言われる方法を利用しても良いでしょう。

例えば、トラウマ体験で感じている嫌な感情、フィーリングを、どこで感じているか、どう回転しているかを感じてください。
例えば、胸の当たりで感じていて、それが後ろ向きに回転しているとします。(あくまでも、“感じ”です)
それなら、その回転を逆方向に回転させます。

あるいは、フィーリングそのものが、イメージとして色や音を伴っていれば、それを弱めます。

これで、感情、フィーリングを良い方向に変えることができます。


(B)また、例えば、「お前はダメなやつだ」と怒られたことが「コンプレックス」になって、そうだと思い込んでいるとします。
この場合は、「私は○○ができる」、「私の○○は素晴らしい」というように、逆の価値観を言葉にし、言い聞かせます。
そして、具体的に、自分ができている状態、良い状態のイメージを思い描きます。

NLPの方法では、コンプレックスと良い状態の感覚を、特定の場所に置き変える、という方法があります。
例えば、何か確信を持っていること(自分は男だ、とか)を思い浮かべてください。
その確信の感覚が自分のどの当たりで感じされるでしょうか?
例えば、自分の目の前50cmの当たりだとか。(あくまでも、“感じ”です)
それが、あなたの「確信の場所」です。
「確信の場所」が、特定の色、音、フィーリングなどを伴っていれば、それを覚えておいてください。

逆に、間違っていると思う考え(自分は女だ、とか)を思い浮かべてください。
その間違っているという感覚は自分のどの当たりで感じされるでしょうか?
例えば、自分の背中の後ろ50cmの当たりだとか。
それが、あなたの「疑惑の場所」です。
「疑惑の場所」が、特定の色、音、フィーリングなどを伴っていれば、それを覚えておいてください。

そして、置き換えたいコンプレックス(お前はダメなやつだ)を思い浮かべて、その“感じの固まり”れを「疑惑の場所」に移動させます。
そして、そこに特定の感覚を付け足します。
逆に、良い状態のイメージ(私は○○ができる)を「確信の場所」に置いて、同様にします。


(C)また、今うまくできないことを、できるようにするためには、「私は○○ができる」、「私は○○ができるようになる」と言葉にし、言い聞かせ、具体的に、自分が成長して、できている状態のイメージを思い描きます。

この時、それができる人のイメージに自分を重ね合わせる方法もあります。
それができるスーパーマン的人格に、自分がなりきって、それができているイメージを描きます。
あるいは、その力を与えてくれるような神格をイメージし、それから力をもらって、できるようになったイメージを描くとか。
これは、魔術の召喚や、密教の成就法(勧請、自己生起、本尊ヨガ)と、基本原理は同じです。
魔術や密教の特長は、象徴体系を元にした神格があって、その力を無意識から回路つけていることです。

NLPでは、次のような方法もあります。

例えば、集中力を増したいと思っている場合、集中力が途切れる直前の体験のイメージを、当事者の目線で思い浮かべてください。
次に、雑念を追い払って集中力が持続している状態のイメージを、右下に小さく・暗く、傍観者目線で描いてください。
そして、小さいイメージを左上に向かって大きく・明るくしていき、集中力が途切れるイメージを上書きして消します。
これを5回繰り返します。


一般に、催眠術は、短時間しか効果がありません。
しかし、催眠暗示が長期的な効果があるのは、暗示が、もともと無意識が成長しようとしている方向、解決しようとしている方向に向かって、後押しをするきっかけになっている場合でしょう。
とは言っても、自己催眠は、基本的に何度か繰り返し行うことで効果が増します。

しかし、暗示については、無意識的は覚えているけれども、意識的には覚えていない、という状態が一番、効果的です。
毎日、日常的な意識の時に何度も暗示を繰り返す、イメージを繰り返すという、自己啓発的な方法は、好ましくありません。
ですから、暗示を行った内容は、意識では忘れ、必要なことだけ無意識が覚えているように、と暗示をかけると良いでしょう。

暗示が薄れてしまわないように、後催眠暗示的な方法を利用するのもいいかもしれません。
例えば、毎朝、歯を磨くと、無意識が暗示を思い出す、と暗示を掛けるのです。

魔術の場合も、ある目標達成の目的をもって儀式を行った場合、それを忘れるようにします。
印形(護符)を作りますが、これは、無意識で目的を保持し続ける方法でもあります。

印形魔術には、目標を文字にして、それを暗号的に図式化して、変性意識状態でそれを無意識に送り、その図式を部屋に飾って、意識ではそれを忘れる、といった方法もあります。
これも、無意識だけが目標を覚えておくようにするための、巧妙な方法です。

イメージ暗示は、自力的な印象の方法ですが、召喚・使役魔術の場合は、形式的には霊的存在に目的を果たさせるので、他力的な印象があります。
召喚された霊的存在も、心理的な解釈をすれば、無意識の力の投影なので、自力なのですが、無意識を他人と見なして任せてしまうので、自力的なイメージ暗示よりも、他力的な魔術の方が、より効果的な方法となります。
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