スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

四禅(色界定)

「色界定」というのは、物質的な対象に集中する瞑想(止)の総称で、「四禅」というのはそれを瞑想の深さで4つに分けた場合の表現です。
ここでは、「色界定」の深め方を分かりやすく理解するために、対象としてシンプルな「地」を対象にした「地遍」の方法を例にして紹介します。

仏教の修行では、一般に、「止」の瞑想の「色界定」を行ってから、「止」の「無色界定」に進んだり、「観」の瞑想に進んだりします。

ここでは、上座部仏教で最大の聖典、瞑想指導書である『清浄道論』の方法を紹介します。

「止」の瞑想修行は、大きくは3段階(三修習)からなります。
「遍作修習(遍作定)」→「近行修習(近行定)」→「安止修習(安止定)」です。

「遍作修習」は初歩的な段階で、「止」の対象を「遍作相」→「取相」→「似相」と順に深めていきます。
「遍作相」は感覚が捉える現実の対象、「取相」は外的感覚なしに心が捉える内的イメージとしての対象、「似相」は純粋な本質です。

「地遍」の場合は、まず、土を円形に盛る、あるいは土に円を描いて、それを対象として見つめます。
そして、「土」とか、「地」と名前を念じ、現実の土ではなく、そのイメージ(取相)を心の中で見れるようにします。
内的イメージを見れるようになれば、土が目の前になくても、どこででも瞑想ができます。

さらに、そのイメージから、感覚的な側面をなくしていき、「地」そのものを見るようにします。
ちなみに、「地」というのは、物質としての「土」ではなく、「硬さ」、「粗さ」、「重さ」、「柔らかさ」、「滑らかさ」、「軽さ」などの性質を持つ抽象的・象徴的な存在です。
しかし、瞑想の対象としては、それらの特性に集中するのではなく、全体としての「地」に集中します。

集中の瞑想をしていても、様々な雑念などが表われて、集中が長続きしません。
次の、「近行修習」は、「欲愛」、「怒り」、「睡眠」、「後悔」、「疑」の「五蓋」と呼ばれる5つの瞑想の障害を失くして、心を浄化していく段階です。

現代のミャンマーのパオ流では、円状の「地」のイメージ(取相)が明るくなると、清浄な本質(似相)になるといいます。
すると、それを拡大し、全方向に広げます。
その後、再度、いずれかの場所に集中します。

そうしていると、やがて数時間ほど純粋な集中が続く「安止定(根本定)」と呼ばれる「安止修習」の段階に到達します。
ここからが「色界定」です。
この段階では、対象に対する欲望や好き嫌いの感情はなく、「禅支」と呼ばれる精神的な特徴が強固になり、対象に一体化した状態を持続できるようになります。

「安止修習」では、さらに4段階から5段階で瞑想を深めていきます。
各段階の名前と、その段階で現れる心の要素である「禅支」は次の通りです。
(宗派によって異なりますが、下記は上座部の狭義によります。)

・初禅 :尋・伺・喜・楽・一境性 
・第三禅:喜・楽・一境性
・第五禅:楽・一境性
・第四禅:捨・一境性

「初禅」から「尋」だけがなくなった段階を分けると、5段階になり「第五禅」までになります。

「尋」は意識的な荒い思考、「伺」は無意識的な微細な思考です。
「喜」は、瞑想状態で現れる独特の精神的な喜び、同じく「楽」は気持ちよさです。
「捨」は対象に対する無関心なまでに不動の心、「一境性」は対象と一体化した状態です。

つまり、瞑想の深まりと共に、順次、心の要素を減らしていくのです。
そして、最終的には、対象と一体化した状態だけになります。

また、それぞれの段階で次のような「五自在」を修めてから、次の段階に移ります。

・引転自在:瞑想を終えた後に後に禅支を確認できるようにする
・入定自在:いつでも瞑想状態に入れるようにする
・在定自在:好きなだけ瞑想状態に留まれるようにする
・出定自在:予定通りの時間で瞑想状態から出られるようにする
・観察自在:禅支を確認できるようにする

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

morfo

Author:morfo
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。