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一念三千の瞑想(中国天台宗)

中国天台宗の実質的な開祖的存在である天台智顗が書いた瞑想指導書は、天台宗に限らず、中国、日本の各宗派の瞑想法に大きな影響を与えました。
ちなにみ、中国で「禅」とか「禅門」というのは、もともと天台宗のことを指していたのは、天台宗が瞑想を特長としていたからでしょう。

智顗は『次第禅門』、『天台小止観』、『摩訶止観』と3つの瞑想指導書を書いています。
本稿では、智顗の完成された思想を反映した止観の方法が説かれる『摩訶止観』から、その中心的な観法である「一念三千」の瞑想法について紹介します。

『摩訶止観』の特徴は、「止」に関して「四種三昧」を、「観」に関しては「十境十乗観法」や「一念三千」を説くところです。
しかし、「止」と「観」は厳密に区別されず、ほとんど一体化されています。


「一念三千」の瞑想法は、正行である「正修止観」の「十境十乗観法」の中で行います。

「十境」の中では、「陰入界境」が一番重要な対象です。
具体的には、「五陰(五蘊)」、「六境」、「六根」、「六識」です。
智顗は心がすべてを作り出すという唯識的な発想を持っているので、「陰入界境」の中でも、まず、「識(心・思考)」を対象として観察すべきであるとします。

「十乗」の中では、「不可思議境の観察」が重要とされます。
これは、対象の世界が概念的な理解を越えているということの観察です。
その観察法の一つが、「一念三千」の観察です。


「一念三千」は、一つの心の中に、「十法界」、「三界」、「十如是」を組み合わせた3000の性質を見るという観法です。

「十法界」は、「六道(地獄~神々)」、「二乗(声聞・独覚)」、「菩薩」、「仏」の十の世界であり、いずれも心が生み出すものです。
そして、それぞれの世界には、潜在的に「十法界」全体が存在すると観察します。
これを「十界互具」と言います。

また、それぞれの世界には、心身の構成要素としての「五陰(五蘊)世界」と、生き物としての「衆生世界」と、容れ物としての「国土世界」の3つの世界があると見ます。

「十如是」は、以上の世界のそれぞれが持っている十の性質・側面です。
具体的には、「相」、「性」、「体」、「力」、「作」、「因」、「縁」、「果」、「報」、「本末究竟等」です。
「本末究竟等」は、「相」から「報」まですべてが「空」という点では同じであるという性質です。

こうして、一つ一つの心の中に、この「三千世界」があると観察していきます。
そして、一つの心と三千世界は、どちらかが先にあるというものではありまえん。
一つの心が「三千世界」を生むのでもなく、一つの心が三千世界を含むのでもないと考えます。
そのあり方が、精妙で、不可思議、つまり、概念的認識を越えていると観察します。

『摩訶止観』の瞑想法・修行体系に関して詳しくは、姉妹サイトの「摩訶止観」をご覧ください。

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