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メルカーバーの観想

ユダヤ教の神秘主義思想であるカバラへとつながる流れで、紀元前後から中世にかけて行われた瞑想法を紹介しましょう。
意識的にイメージを形作るのではなくて、霊的に存在するものがヴィジョンとして現れるのを待つもので、受動的な観想法です。

これは旧約のエゼキエル書に出てくる、戦車(メルカーバー)の玉座に乗る神を幻視する瞑想です。
この幻視は当時の修行の奥義にあたるもので、その細部に関しては準備のできた者以外には厳重に秘密にされていました。

数日間の断食の後、両膝の間に頭を低くたれた状態で聖書などの言葉を唱え続けます。
それによって、恍惚状態に入り、ヴィジョンを見るのです。

まず、7つの天界の門を通り、さらに7つの宮殿(広間)を通り抜けて、天を上昇していきます。
それぞれの広間には門番や天使などの守護者がいるので、護符を見せたり神の性質を唱えたりすることによって通り抜けます。
その一つ一つを通り抜けるにしたがって、物質的なものを脱ぎ捨てていくのです。

これは7惑星天を順次通過していくという古代エジプト、メソポタミアからヘレニズムまでの神秘思想に共通するヴィジョンのユダヤ教版です。

そして、王の宮殿に到ります。そこには神の玉座のある戦車があります。
それらは天使達によって守られていて、近づく者を炎で焼き殺そうとしています。
そして、戦車はライオン、雄牛、鷲、人間の4つの頭を持つ聖なる生き物によって引かれています。
神と天使の間にはあらゆる被造物を織り込んだ宇宙的な幕があって、両者を隔てています。

こういった恐怖の守護者を恐れることなく、神の玉座に意識を集中させます。
玉座の神を見ます。玉座の下からは炎の川が流れ、神は太陽のように輝く光の衣を身につけています。
そして、神の顔を見て、さらに髭、そしてその脂に集中し、最終的に神と合一します。
一般のユダヤ、キリスト教では考えられないことですが、カバラでは、男性の姿の神と共に女性の姿の神をも見ます。
女性の神は男性同様、脂ぎった巻き毛の髪を持っています。

別のヴィジョンでは、神自身を見るのでなく、戦車がまばゆい光の中を天の中を上昇していくのを見ます。
これはもはや眼で見ることができなくなって、最後には、自分自身も光そのものに溶け込むような体験をします。

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