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ヴィンヤサ・ヨガ(アシュタンガ・ヨガ)

「ヴィンヤサ」というのは、一連のセットとなったポーズを、呼吸などと連動させながら連続的に行うことです。
この動きを伴うヨガは、一般に「アシュタンガ・ヨガ」という名前で呼ばれています。
しかし、「アシュタンガ」というのは古典ヨガの「八支」を意味しますので、本ブログでは「ヴィンヤサ・ヨガ」と呼びます。

「ヴィンヤサ・ヨガ」は、古代の聖者ヴァーマナ作の経典「ヨガ・コーンルタ」を元にしたヨガとされますが、はっきりした証拠がありません。
このヨガは、20世紀に、ティルマライ・クリシュナマチャリアとその弟子のパタビ・ジョイス、そして、息子たちによって広められました。
しかし、「ヴィンヤサ・ヨガ」がいつ頃にどういう影響で生まれたものか、詳しいことは分かりません。
ちなみに、近代的な「ハタ・ヨガ」を広めたアイアンガーも、クリシュナマチャリアの弟子です。

クリシュナマチャリアは、おそらくヴィシュヌ派のバラモンの家系で、バラモン哲学に広く通じていて、また、ヒマラヤのグル、ブラフマチャリアからヨガの伝授を受けました。
マイソール国王からヨガを指導することを求められたことが、ヴィンヤサ・ヨガをシステム化し、広げるきっかけとなったのですが、そこには、兵士の基礎訓練のためという目的もあり、また、西洋の体操を参考にしたという側面もあったようです。


「ヴィンヤサ・ヨガ」は、「アーサナ」やプラーナのコントロール、「バンダ(締め付け)」、「ドリシュティ(視線の固定)」を重視するので、「ハタ・ヨガ」の影響が強いものでしょう。
そのため、本ブログでは、「タントラ」の分類に入れています。
多分、「ヴィンヤサ・ヨガ」は、心身の止滅より活性化の方を重視しているのではないかと思います。

しかし、古典ヨガ(ヨガ・スートラ)の「八支」を重視するなど、バラモン哲学の影響も強く受けています。

「ヴィンヤサ・ヨガ」は、在家の修行者が、短い時間の練習によって、古典ヨガの八支を習得できるようにするために、作られたとされています。
2時間程度の練習の中で、八支を同時に行います。
古典ヨガの八支を、「ヴィンヤサ・ヨガ」では次のように受け止めて、同時に修練します。

第3支の「体位法(アーサナ)」は、一連の動きの全体を指します。

第4支の「調気法(プラーナヤーマ)」では、「ウジャーイー」という喉頭部を細く締める呼吸法を重視します。
そして、動きを呼吸に合わせ、プラーナによって体を動かすようにします。

第5支の「制感(プラティヤハーラ)」は、「ドリシュティ」を通して練習します。
視線を特定の場所に固定し、聴覚的には呼吸の音に集中することで心を内に向けます。
先ほどの「ウジャーイー」を行うと、シューという微かな音がするので、これを聴きます。

第6支の「凝念(ダラーナ)」については、3つの「バンダ」(喉、腹、肛門の締め付け)に集中することで練習します。
これによって、動きと呼吸と気づきを結びつけます。
「バンダ」はプラーナのコントロールが目的ですが、「ヴィンヤサ・ヨガ」では、気づきを重視します。

第7支の「静慮(ディヤーナ)」については、瞑想において、対象に集中することを解いた後、意識的なコントロールを捨てることを重視する流派があるようです。
作為なしの瞑想は、ヒンドゥー系では、ラマナ・マハリシやニサルガダッタ・マハラジに近いと思います。

第8支の「三昧(サマディー)」については、特別な解釈はないようですが、「ハタ・ヨガ」同様、プラーナが中央管に入った時に起こるとされます。


このように、「ヴィンヤサ・ヨガ」ではポーズ(動き)と「ウジャーイー」、「バンダ」、「ドリスティ」の3つを結びつけることを重視し、これを「トリスターナ」といいます。

「ヴィンヤサ・ヨガ」には、初級(プライマリー・シリーズ)、中級(インターミディエート・シリーズ)、上級(アドヴァンスト・シリーズ)の3つのシリーズがあります。

プライマリー・シリーズは、肉体的な病気の根本原因を取り除くこと(ヨガ・チキツァ)を目的とします。
ポーズとしては、前屈や股関節の回転を中心にしています。
これを終えるには、毎日行って1年ほどかかると言われています。

インターミディエート・シリーズは、プラーナの脈管の浄化(ナーディ・ショーダナ)を目的とします。
ポーズとしては、後屈や、脚を頭の後ろにもって来る姿勢、アームバランスを中心にします。
いずれのポーズも中央管のプラーナの上昇をしやすくしますが、後屈は中間部、脚を頭の後ろにもって来る姿勢は下部、アームバランスは胸から上部を浄化・刺激します。

アドヴァンスト・シリーズ(A、B)は、最終的にはクンダリニーの上昇を目的とし、「スティラ・バーガ(神の忍耐)」と呼ばれます。
ポーズは、インターミディエート・シリーズと似ていますが、各ポーズの効果を中和する統合セクションがないのが特徴です。

3つのシリーズは、グナで言えば、タマス、ラジャス、サットヴァに、ポーズの種類で言えば無生物、動物、神聖なもの(神)のポーズに対応します。


セットの最初と最後に、直立した姿勢の「サマスティティ」をとるスタイルを「フル・ヴィンヤサ」と言います。
「サマスティティ」では、「ウジャーイー」と「ムーラ・バンダ(肛門を引き締める)」を伴います。
座った姿勢から移行する場合に「サマスティティ」を行わないスタイルは、「ハーフ・ヴィンヤサ」と言います。

最も基本的なアーサナは、太陽礼拝である「スーリヤ・ナマスカラ」です。
9つのポーズからなる「スーリヤ・ナマスカラA」と17つのポーズからなる「スーリヤ・ナマスカラB」があり、一つのセットを5回繰り返します。

実際の「ヴィンヤサ」のポーズのセットについては、本ブログでは紹介できませんので、専門書をあたるか、YouTubeで検索して探してください。
 
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