スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

禅病の治療法

「禅病」と言われる病気があります。
主に、日本の禅宗などで使われる言葉ですが、瞑想を行っているうちに、陥る病気です。

症状は人それぞれなのですが、頭痛や、胸痛、頭がノボせる、手足が冷えるといったものです。
単に身体的な症状ということではなく、心理的な痛みを伴うもので、「絶え間なく続く、ひりつくような焦燥感」、「深い竪穴の底に落ちたまま、どうあがいても、上に登っていけない感覚」、「深鍋の中で煎じられているような、我が身が焦げ付くような感覚」(以上「密教的生活のすすめ」正木晃著より引用)といった表現がなされます。

原因は、はっきりとしたことは分かりませんが、心理的には、瞑想を行う際に、緊張やストレスが過剰にかかったことが考えられます。
また、気の側面から言えば、気が頭に気が上ってしまったことが考えられます。

白隠禅師がこれに陥り、「内観法」や「軟酥の法」で治療をしたことが、「夜船閑話」に書かれており、よく知られています。
この2つの方法を、他の方法をからめながら紹介します。

これらの方法は、上に書いた典型的な「禅病」ではなくても、多くの障害に関して一定の有効性があると思います。
ただ、あくまでも一種の対症療法なので、根本的には、正しい瞑想法を習得するなり、不要な自我意識をなくすことが必要でしょう。


まず、「内観法」ですが、基本的には、腹部(下丹田・気海丹田)を中心に、足腰も含めて、下半身に意識を集中する方法です。

これは、仙道の「内丹法」の初歩である下丹田への集中や、自己催眠の「自立訓練法」に似た方法です。
リラックスをしたり、頭部以外の腹部などの下半身へ気を戻す瞑想法です。

朝起きる前、夜寝る前に、寝ころびながら行うと効果的です。

具体的には、手足を適度に開いて仰向けに寝ころび、体をリラックスさせます。
そして、腹部を意識して腹式呼吸をし、雑念をなくした無心の状態になります。
こうして、腹部、下半身に、気を充実させます。

「夜船閑話」では、下記のように念じます。

「我がこの気海丹田腰脚足心、まさに是れ本来の面目、面目何の鼻孔かある」
「我がこの気海丹田、まさに是れ我が本分の家郷、家郷何の消息かある」
「我がこの気海丹田、まさに是れ我が唯心の浄土、浄土何の荘厳かある」
「我がこの気海丹田、まさに是れ我が己心の弥陀、弥陀何の法をか説く」

ですが、本質的なものではないでしょう。
むしろ、自律訓練法を取り入れながら行うと効果的でしょう。


「軟酥の法」は、頭の上にバターのようなものがあって、それが融け落ちて全身を癒すとイメージする観想法、イメージ療法です。
こちらは座って行います

チベット密教の、懺悔による浄化のための瞑想法である「金剛薩埵の瞑想」の中で行われる「甘露下降法」と似ていて、これをシンプルにした形です。
こちらもリラックスすると共に、気を頭部以外に戻す瞑想法です。

ハタ・ヨガにも、これに似た気をコントロールする瞑想法がありますが、「軟酥の法」や「甘露下降法」はあくまでも観想法であり、間接的に気をコントロールすることにはなりますが、直接的なものではありません。

具体的には、頭の上に、卵くらいの大きさの、よい香りして生暖かい軟酥(バターのような乳製品の薬)があるとイメージします。
これが融け落ちてきて、まず、頭全体を潤し、さらに両肩、両上肢、胸…と足までを潤し、すべての障害を直すとイメージします。

頭に気が昇っている場合は、融け落ちた軟酥と共に、気が下りて行くとイメージし、コントロールすると良いでしょう。

ちなみに、「甘露下降法」では、心身の障害が、黒い液体や膿などとして、身体の下部から排出されるとイメージします。

* 緊張を緩和しリラックスするとか、気を頭から下半身に戻す、といったことは、必ずしも瞑想的な技術を使わずとも、半身浴や足湯に浸かるとか、浸かりながら瞑想する、といった方法も効果的でしょう。
スポンサーサイト

洗脳の防御法

宗教や瞑想に興味ある人は、師匠や先生のような人に会って、教えてもらう機会もあるでしょう。
中には良からぬ人がいて、洗脳をしようとしかけてくることがあるかもしれません。
意識的に洗脳法を使っていなくても、カリスマ的な人物は、無意識的に身に付けて、影響を与えているかもしれません。

「洗脳」というのは、特定の教義や考え方を信じ込ませることだと思っているかもしせんが、全然違います。
それと気づかれないうちに、相手の無意識に、価値観を変えるような強烈な体験的な暗示を与えたりして、継続的に影響を及ぼす仕組みを組み込むことです。
そのための、一定の方法があるのです。

その「洗脳法」と、洗脳されないための「洗脳防御法」、そして、少しだけですが洗脳された場合の「脱洗脳法」についても紹介します。
「洗脳法」はあまり詳しく説明しませんが、それを知っているだけでも、洗脳から身を守ること、つまり、「洗脳防御」に役立ちます。
「洗脳防御法」は、魔術的攻撃を受けた場合の防御法と似ている部分もあるので、これについても少し言及します。

洗脳は次のようなステップで行われます。

(1)変性意識への導入(一種の催眠導入)
(2)内部体験の書き変え(一種の暗示)
(3)トリガーとアンカーの埋め込み(一種の反復的な後催眠暗示)


<変性意識への導入>

まず、洗脳の最初の段階である「変性意識への導入」の方法と、その防御法です。

もし、宗教的な場や、瞑想やヨガのレッスンの場でなら、「変性意識への導入」は当然のように行われています。
マントラを唱えたり、呼吸法を行ったり、何かに集中したりで、変性意識状態(被暗示性の高い状態)になります。

ですから、これを防御することは考え難いでしょう。
ですが、変性意識状態に入っても、洗脳されない方法がないわけではないので、後で紹介します。

このように自ら変性意識状態に入るのとは別の方法で、洗脳者が相手に意識されないように変性意識状態に導くこともあります。
これは、ミルトン・エリクソン流の現代催眠や瞬間催眠の方法です。

例えば、洗脳者は、まず、自分が変性意識状態に入ります。
瞑想の師なら、一瞬に、そうと悟られずに、簡単に行えます。

次に、例えば、相手(被洗脳者)と呼吸を同調させます。
呼吸を合わせるのは、対人的な魔術の基礎でもあります。
ですから、これに対する洗脳防御法としては、胸や肩、腹の動きを減らして、自分の呼吸のリズムを隠すことです。

また、洗脳者は、相手の姿勢や、体の揺れ、無意識の身振りを真似たり、声の大きさや喋るスピードを合わせたり、まばたきのタイミングを合わせたりします。
洗脳防御法としては、洗脳者を良く観察して、これを行っていることに気づいたら、身構えて、タイミングをズラすことです。

これらの方法は、相手と無意識レベルで同調して、一体化するための方法です。
「ページング」とか「ミラーリング」と呼ばれ、現代催眠の導入の前提となる方法です。
これによって、無意識のレベルで相手の信頼を得て、「ラポール」と呼ばれる特別な親密な関係になるための方法です。

他にも、方法はあります。
相手が今思っているだろうこと、感じているだろうことを指摘し続けるとか、相手が「そうです」と答えるような質問を続けるとか(イエスセット)、相手が話したことに同意共感しながら「オウム返し」で答えるとか、ゆっくり語ったり、相手が注目して聞いている途中で沈黙する、などです。
こういった方法も、すべて「ページング」の一種です。


不思議なことに、変性意識状態にいる洗脳者と、無意識が同調すると、相手も変性意識状態に入ってしまいます。
洗脳者は、最初から変性意識状態に入らず、相手と同調してから、徐々に自分の呼吸を遅くしたり、脱力しながら、相手もその状態にして、変性意識状態に入れるという方法もあります。


他にも、例えば、洗脳者が相手の両目の間を見つめ、焦点を合わさずに前後にズラす方法もあります。
すると、相手は、微妙に目が泳いでしまって、変性意識状態に入りやすくなります。
洗脳防御法としては、これに気づいたら、同じことをやり返すか、完全に目をそらすことです。
魔術的攻撃をかわす場合も同様です。

あるいは、洗脳者が相手を驚かすという方法もあります。
瞬間催眠・現代催眠術で言う「驚愕法」、「混乱法」です。
わけの分からないことを言ったり、大きな声で怒ったり、握手をしかけて途中でやめたり(中断法)です。
たったこれだけで、意識が混乱して、変性意識状態に入りやすくなります。

禅やチベット仏教で、師が弟子を急に叩いて、思考の働きが止まった状態を作り、「それだ」と直指するのと、メカニズムは似ています。

洗脳者は、単に相手に同調するだけではなく、自分自身がその同調をコントロールする側に立ちます。
その方法は、なんらかの手段で、自分がその場を律していることを無意識的に示すことです。
何か指示をするとか、言葉を使わなくても、相手を動かすとか、その場にある何かを動かすとかです。

洗脳防御法としては、こういった同調の操作に気づいたら、身構え、意識をしっかり保ち、同調から離れるようにすることです。

もっと本質的な防御法がありますが、これは難しくて、リスクのある方法でもあるので、上級者向けの方法です。
それは、自分自身が、洗脳者よりも、リラックスしていることです。
高いレベルでリラックスしている状態は、一種の変性意識状態です。
洗脳者よりリラックスしている状態では、洗脳者があなたを同調させることが困難なのです。
ただ、リラックスしていると同時に、意識を明晰に保っていなければいけません。
そうでなければ、逆に、同調させやすくなってしまうでしょう。


<内部体験の書き変え>

次に、「内部表現の書き変え」ですが、これは、リアリティ(臨場感)を持ってイメージや感情を体験させて、その人の価値観を変えることです。
単に、言葉で教義などを説いて、価値観を変えることではありません。

その方法は、洗脳者自身が、相手に体験させたいイメージや感情を、強く念じることです。
不思議なことに、すでに相手と変性意識状態で無意識が同調していると、洗脳者が体験している内容が、相手にも起こるのです。

例えば、相手に好意を抱く感情を同調させれば、相手も好意を抱きますし、何かに対する恐怖感を同調させれば、相手も恐怖を感じます。
つまり、この原理を利用して、洗脳者に好意を持たせ、洗脳者から離れることに恐怖を抱かせることもできます。

この同調は、五感を通して無意識に行われる部分もあるでしょうし、ひょっとしたら、超自然的なレベルで共鳴するのかもしれません。
もし、密教の師の観想や精神内容が弟子に伝わるとしたら、こういった原理でしょう。

イメージを相手に伝えるといっても、まったくゼロからこれを行うことは難しいので、洗脳者と相手との間で共通した過去の体験を探し、その話をする中で、その共通の体験を相手にイメージさせながら、それを利用します。

例えば、過去の感動的だった瞑想体験の話をしながら、その体験を思い出させ、それを洗脳者が同調によって書き変えながら、特定の教義や価値観に結びつけます。

このような、内面的な同調だけではなく、映像を見せるとか、音声・音楽を聞かせるといった方法で、特定の状態に導くこともできます。


<トリガーとアンカーの埋め込み>

「トリガーとアンカーの埋め込み」は、洗脳の状態を永続させるための仕組みを、無意識に組み込むことです。

(2)「内部表現の書き換え」まででしたら、催眠術の暗示と同じで、書き変えた内容は、持続しません。
トリガーとアンカーを無意識に組み込むことで、後催眠暗示を毎日に反復させるようにして、洗脳状態を長期記憶させます。

「トリガー」は、それがあると、相手を「アンカー」の状態にさせる「きっかけ」、「引き金」です。
例えば、その教義のキーワード、特定の神仏の絵、ロゴマーク、先生の顔や特定の喋り方、マントラなどがトリガーとなります。

「アンカー」は、「安心」や「楽しさ」、あるいは、「不安」や「恐れ」といったプラスもしくはマイナスの強い感情を伴う体験です。
例えば、先生といると(トリガー)とても幸せな気分になって(アンカー)離れられないとか、その人を疑うと(トリガー)恐怖にかられる(アンカー)…といった形でアンカーを設定し、洗脳から逃れられなくします。
アンカーは、書き換えられた内部表現の一部であったり、また、内部表現の書き換えと同じで、過去の体験を利用することもありますし、映像などを利用することもあります。

トリガーがある状態で、アンカーの状態を引き起こすことを、何度か繰り返すと、トリガーとアンカーが自然にリンクされます。
また、トリガーとアンカーを忘れるように暗示を掛けることもできます。
そして、継続的に、トリガーとアンカーを体験させることで、洗脳状態から逃れることができなくするのです。

このトリガーとアンカーの埋め込みを防御することは、なかなか難しいでしょう。

このトリガーの組み込みや、最初に書いた変性意識状態に入ることの防御法としては、単に身構えるというだけではない、特別な方法があります。
これは、2つの自己イメージを作る方法です。

一つは、本当の自分とは切り離して、相手と対面する時に使う、仮の人格イメージです。
これは、すぐに洗脳されそうな、素直な人格で構いません。
本当の自分と切り離したこの対面用人格に、洗脳者と対面させます。
そして、その背後に、本当の自分がいるという意識の状態を作って保ちます。

対面用の人格が操作されても、本当の自分ではないので、自分自身は洗脳されないようにするわけです。
しっかりと、何度も人格の分離を自分に言い聞かせて準備する必要があります。

似たようなことを、普段から行っている人もいるかもしれません。
仕事をしている時の自分は、仕事用の人格として割り切って、仕事をしていない時の本当の自分と分けて、自分を守るとか。
魔術師なら、魔術用の名前や人格を持っていて、日常の自分と切り離していたりとか。

もう一つは、本当の自分のイメージを、理想的なイメージに一体化させます。
例えば、「仏」や「神」、あるいは、スーパーマン的人間です。
こういう強力なイメージに自分を一体化させておくことで、洗脳者からの洗脳を防ぐことができます。

これも、普段から似たようなことを行っている人もいるかもしれません。
いつもハイヤーセルフを意識していて、日常の自分とは別に持っている人とか。

実は、結界を張る観想も、同じように、洗脳防御法となります。
密教なら曼荼羅観想や自己生起(本尊ヨガ)であったり、西洋魔術ならカバラ十字や五芒星形の儀式(魔法円)などです。
つまり、四方にそれぞれの神格を、自分自身を主神などとして観想することで、心の乱れを防御する方法です。  
より攻撃的な防御の場合は、武器や神将、護法神、憤怒尊の観想になります。

魔術的防御でも使われる方法ですが、相手との間に防御ガラスをイメージするだけの方法もあります。

召喚・使役魔術では、結界としての魔法円の外側に描かれた三角の領域内の鏡の中に、悪魔などの霊的存在を召喚して、自分に影響が及ばないようしします。
洗脳防御の場合も、同じように、洗脳者をイメージで囲ってしまうのもありでしょう。
これに加えて、魔術の場合、相手(悪魔など)との対話の時に、自分が考えていることが、相手に誘導されているのではないかと、常に疑うことが必要とされますが、これは洗脳防御においても同じです。

また、魔術的防御では、相手が放つ感情やイメージを感じたら、それと反対の感情やイメージを観想する方法があります。
例えば、恐怖を感じたら、楽しさの感情を引き起こすようにするとか。
洗脳防御においても、役立つ方法でしょう。


<脱洗脳法>

それでも、アンカーとトリガーを組み込まれてしまった場合は、それを取り除くための、「脱洗脳法」が必要になります。
自分自身で「脱洗脳」を行うことは難しいですが、軽い洗脳から、不可能ではないでしょう。

まず、何がアンカーで、何がトリガーであるかを見つけ出さなければいけません。

その後、アンカーの体験を書き変えたり、トリガーからリンクする内容を別のものに変えたりします。

その方法は、この項では説明しませんが、「自己催眠とイメージ暗示」で紹介した方法が役立つでしょう。

自己催眠とイメージ暗示

何らかの「トラウマ」体験や「コンプレックス」を持っていると。瞑想がうまく進まないことがあります。

あるいは、例えば、集中力が弱くて瞑想が続かないから、集中力が続くように「成長」したい、といった悩みを持っている方も多いでしょう。

そういった場合に、「自己催眠(療法)」や「イメージ暗示(イメージ療法)」が役立ちます。
これらの方法は、実は、魔術の方法とも類似していますので、魔術についても言及しながら、紹介しましょう。

別の記事で書いた「セルフ・カウンセリング」は、日常的な意識の中で行うもので、無意識に直接介入せずに、問題を解決の方向に導く方法でした。
しかし、「自己催眠(療法)」や「イメージ暗示(イメージ療法)」は、日常的ではない「変性意識状態」で、言語やイメージによる「暗示」によって、無意識に「介入」する方法です。
これらは瞑想法とは目的が異なりますが、方法論的には、各種の瞑想法と似ています。

簡単に言えば、まず、変性意識状態(催眠状態)に入り、言葉やイメージを強く念じることによって、自分の記憶や考え方、自己イメージを変えたり、目標となるイメージを描いたりする方法です。

具体的には、ネガティブな過去の記憶(トラウマ)を辛くない記憶、楽しい記憶に変えたり(A)、ネガティブな考え方(コンプレックス)をポジティブなものに変えたり(B)します。

記憶というのは、過去の現実の体験そのものではなく、それを主観的に受け取ったものに過ぎなくて、それが少しずつ変化しながらも、現在も一定の働きをしているのです。
ですから、それをより良い形に修正すれば良いのです。

また、何らかの目標となる能力や、よい状態を、言葉やイメージで暗示することで、それが実現するように無意識に促す(C)こともできます。
瞑想修行や、魔術でも、似たことを行います。


具体的に説明しましょう。

まず、自分自身を、「変性意識」状態に導入します。
これは、低~中レベルの「催眠状態」で、「被暗示性」が高い状態、つまり、論理的・現実的な意識レベルが低下していて、暗示が効きやすい状態、無意識と直接対話できる状態です。

自己催眠で一番よく使われるのは「自立訓練法」です。
他には、「凝視法」や「呼吸弛緩法」なども使われます。
しかし、当ブログで紹介している瞑想法のほとんどは、この変性意識状態に入るものですので、どの方法を使っても構いません。

催眠術でいう「凝視法」(たとえば、揺れるコインを見る)は、当ブログで言う「集中する瞑想」の方法に当たりますし、呼吸による弛緩の方法(ゆっくり息を吐きながら、全身の力を抜いてリラックスする)は、ほとんどの瞑想の前提となるものです。
心身の力が完全に抜けた、充分にリラックスした状態は、催眠状態・変性意識状態の一種なのです。

「自立訓練法」は、精神医学者J・H・シュルツが開発した、次のようなリラックス法です。

準備 落ち着いた姿勢(力を抜いて座る、仰向けに寝る)、気持ちになって、目をつぶる
1 左右の手・足が、順に、重くなると唱え、想像し、感じる
2 左右の手・足が、順に、温かくなると唱え、想像し、感じる
3 心臓の動きが、安定したものになると唱え、想像し、感じる
4 呼吸がゆったりして自然になると唱え、想像し、行う
5 お腹が温かくなると唱え、想像し、感じる
6 額に涼しい風を受けていると唱え、想像し、感じる
終了 3つ数えると目が覚めると唱えて、数え、覚醒する、そして、手足を動かし、背伸び、深呼吸をする

瞑想をやっている人なら、すぐにできるようになるかもしれませんが、普通の人の場合は、それぞれのステップを何日も掛けて、順に習得していきます。


次に、暗示の方法ですが、これは、目的に従って、自由に行うのが良いでしょう。

「イメージ」を思い描くのは、方法としては、当ブログの分類では「イメージする瞑想」(観想法)と同じです。

何か肯定的な「言葉」を言い聞かせるのは、瞑想法で言えば、観想法の中でのセリフ、魔術の式次第中のセリフ、あるいは、マントラの念誦と同じです。

(A)例えば、誰かにひどく怒られたことが「トラウマ」になっていたとしたら、まず、その時の「記憶」をイメージの中で再現します。

ただ、そのままだと意味がないので、修正を加えます。
例えば、それを白黒にしたり、暗くイメージして、インパクトを弱めます。
あるいは、イメージの大きさを小さくしたり、イメージを自分から遠ざけたり、自分の後ろの方でイメージしたり、映画を見るように傍観者として完全に外から眺めたりします。
あるいは、相手の声を小さくしたり、コミカルな声にしたり、楽しいBGMを流したりします。
あるいは、怒っている相手の後ろにコミカルなマンガの登場人物が笑っているとイメージを付け加えます。

このように、最初は、体験の記憶を少しだけ変えます。
それを無意識が受け入れる、つまり、しっくりと馴染むと、トラウマのインパクトが弱まり、記憶が書き変えられ、感情の回路が変化します。

次のステップでは、イメージ、記憶をもっと大きく変えていきます。

例えば、怒っている相手に、「実はあなたのことを思って怒ったんだけど、言い方が悪かった、申し訳なかった」と言わせます。
あるいは、自分が相手に言いかえしたり、殴ったり、という具合です。

他にも、神経言語プログラミング(NLP)と言われる方法を利用しても良いでしょう。

例えば、トラウマ体験で感じている嫌な感情、フィーリングを、どこで感じているか、どう回転しているかを感じてください。
例えば、胸の当たりで感じていて、それが後ろ向きに回転しているとします。(あくまでも、“感じ”です)
それなら、その回転を逆方向に回転させます。

あるいは、フィーリングそのものが、イメージとして色や音を伴っていれば、それを弱めます。

これで、感情、フィーリングを良い方向に変えることができます。


(B)また、例えば、「お前はダメなやつだ」と怒られたことが「コンプレックス」になって、そうだと思い込んでいるとします。
この場合は、「私は○○ができる」、「私の○○は素晴らしい」というように、逆の価値観を言葉にし、言い聞かせます。
そして、具体的に、自分ができている状態、良い状態のイメージを思い描きます。

NLPの方法では、コンプレックスと良い状態の感覚を、特定の場所に置き変える、という方法があります。
例えば、何か確信を持っていること(自分は男だ、とか)を思い浮かべてください。
その確信の感覚が自分のどの当たりで感じされるでしょうか?
例えば、自分の目の前50cmの当たりだとか。(あくまでも、“感じ”です)
それが、あなたの「確信の場所」です。
「確信の場所」が、特定の色、音、フィーリングなどを伴っていれば、それを覚えておいてください。

逆に、間違っていると思う考え(自分は女だ、とか)を思い浮かべてください。
その間違っているという感覚は自分のどの当たりで感じされるでしょうか?
例えば、自分の背中の後ろ50cmの当たりだとか。
それが、あなたの「疑惑の場所」です。
「疑惑の場所」が、特定の色、音、フィーリングなどを伴っていれば、それを覚えておいてください。

そして、置き換えたいコンプレックス(お前はダメなやつだ)を思い浮かべて、その“感じの固まり”れを「疑惑の場所」に移動させます。
そして、そこに特定の感覚を付け足します。
逆に、良い状態のイメージ(私は○○ができる)を「確信の場所」に置いて、同様にします。


(C)また、今うまくできないことを、できるようにするためには、「私は○○ができる」、「私は○○ができるようになる」と言葉にし、言い聞かせ、具体的に、自分が成長して、できている状態のイメージを思い描きます。

この時、それができる人のイメージに自分を重ね合わせる方法もあります。
それができるスーパーマン的人格に、自分がなりきって、それができているイメージを描きます。
あるいは、その力を与えてくれるような神格をイメージし、それから力をもらって、できるようになったイメージを描くとか。
これは、魔術の召喚や、密教の成就法(勧請、自己生起、本尊ヨガ)と、基本原理は同じです。
魔術や密教の特長は、象徴体系を元にした神格があって、その力を無意識から回路つけていることです。

NLPでは、次のような方法もあります。

例えば、集中力を増したいと思っている場合、集中力が途切れる直前の体験のイメージを、当事者の目線で思い浮かべてください。
次に、雑念を追い払って集中力が持続している状態のイメージを、右下に小さく・暗く、傍観者目線で描いてください。
そして、小さいイメージを左上に向かって大きく・明るくしていき、集中力が途切れるイメージを上書きして消します。
これを5回繰り返します。


一般に、催眠術は、短時間しか効果がありません。
しかし、催眠暗示が長期的な効果があるのは、暗示が、もともと無意識が成長しようとしている方向、解決しようとしている方向に向かって、後押しをするきっかけになっている場合でしょう。
とは言っても、自己催眠は、基本的に何度か繰り返し行うことで効果が増します。

しかし、暗示については、無意識的は覚えているけれども、意識的には覚えていない、という状態が一番、効果的です。
毎日、日常的な意識の時に何度も暗示を繰り返す、イメージを繰り返すという、自己啓発的な方法は、好ましくありません。
ですから、暗示を行った内容は、意識では忘れ、必要なことだけ無意識が覚えているように、と暗示をかけると良いでしょう。

暗示が薄れてしまわないように、後催眠暗示的な方法を利用するのもいいかもしれません。
例えば、毎朝、歯を磨くと、無意識が暗示を思い出す、と暗示を掛けるのです。

魔術の場合も、ある目標達成の目的をもって儀式を行った場合、それを忘れるようにします。
印形(護符)を作りますが、これは、無意識で目的を保持し続ける方法でもあります。

印形魔術には、目標を文字にして、それを暗号的に図式化して、変性意識状態でそれを無意識に送り、その図式を部屋に飾って、意識ではそれを忘れる、といった方法もあります。
これも、無意識だけが目標を覚えておくようにするための、巧妙な方法です。

イメージ暗示は、自力的な印象の方法ですが、召喚・使役魔術の場合は、形式的には霊的存在に目的を果たさせるので、他力的な印象があります。
召喚された霊的存在も、心理的な解釈をすれば、無意識の力の投影なので、自力なのですが、無意識を他人と見なして任せてしまうので、自力的なイメージ暗示よりも、他力的な魔術の方が、より効果的な方法となります。

セルフ・カウンセリング

何か感情的な問題を抱えている場合には、瞑想をうまく進めることができません。
強い感情的な問題を抱えていると、忙しく何かをしている時は忘れていますが、ちょっとした合間があると、それが思い出されます。
瞑想をしようとしている時にも、その問題が思い出され、集中する、リラックスすることができなくなります。

こんな時には、瞑想法ではありませんが、セルフ・カウンセリングの技術を使うと、問題を解決する、もしくは、軽減することができるかもしれません。

瞑想の障害対策の方法として紹介します。
ただし、紹介するのは、瞑想に関わる方法ではなく、心理療法の分野に属する方法です。

これは、カール・ロジャーズの「クライアント中心療法」をもとにしたカウンセリングの方法を、一人二役で、自分自身に向けて使う方法です。
ただ、後半では、「クライアント中心療法」とは異なる、より積極的に変化を促す方法も紹介します。

通常、カウンセリングは、カウンセラーがクライアント(相談者)に対して行うものですが、セルフ・ウンセリングでは、一人の自分がカウンセラー(聞き役)になり、もう一人の自分が相談者(告白役)になるという方法です。

もともと、「クライアント中心療法」のカウンセリングは、相談者が、一人で自分自身と対話しているように感じさせることを意図したものです。
ですから、セフル・カウンセリングができるなら、それにこしたことはないと思います。


「クライアント中心療法」のカウンセリングの本質は、一言で言えば、「良い聞き役」になることです。
分析したり、助言したり、批判をせず、ただ、聞いて、それが自然なことだと、受け入れるのです。
これによって、相談者も、自分自身の感情を、意識して、それを受け入れて、自然に感情を表し、体験します。
泣きたい思いの時は、泣き、怒りたい思いの時は、怒ります。

セルフ・カウンセリングにおいても、本質は同じです。

告白役の自分が、あるがままの自分の気持ちを、言葉にして語ります。
それに対して、聞き役としての自分が、「そう思うのは当然だよ」と、共感して言葉を返します。
告白役の自分は、その感情を抑えずに、十分に表現します。
泣いたり、怒ったりしてもいいわけです。
これを、ひとり芝居のように行います。

原因を探したり、解決策を探ったりせず、自分自身の心に気づき、それを充分に受けとめることで、やがて自然に自ら解決法を見出すように促すのです。
あるいは、問題は解決されずとも、距離を置くことができるようになって、感情的に反応せずに客観的に向かい合えるように心を成長させます。

一般に、仏教の瞑想の「対治」の方法では、空観の瞑想を使って、感情を落ち着かせようとします。
つまり、問題の原因からなくそうとするわけですが、現実的には簡単ではありません。
仏教では、「クライアント中心療法」のような方法を、「同治」と表現します。
「対治」と「同治」の方法を併用するのがいいでしょう。

カウンセラーが「良い聞き役」として求められる基本的な態度には、次の4つあります。

1 受容:相談者の判断・感情・行動を、無条件に受け入れる
2 共感:相談者に興味を持ち、その人の世界に入り込んで、自分のことのように感じる
3 一致:カウンセラーが、嘘をつかず、自分自身が感じている感情を正直に表現する
4 存在:無心(変性意識)の状態で、内なる直観を重視して向き合う

2、3、4は、セルフ・カウンセリングの場合は、あまり問題にならないと思いますが、現在の自身の本当の感情を、直感的に感じながら、自分に正直に行えば良いでしょう。

聞き役の自分は、具体的には、次のように語ります。

告白役の自分が語る内容の、特に感情に関わる部分に関して、「…なんですね」と、「オウム返し」するように確認します。
告白役の自分が感じている感情に向かい、それを鏡のように反射して返し、それを意識させることが目的です。
また、「オウム返し」だけではなく、明快な表現に「言い換え」たり、「要約」もします。

時には「質問」も重要です。
「それはいつ頃からだろう?」、「周囲の人の反応はどうだろう?」といった質問によって、状況に対する理解を深めます。
ただ、「どうして?」という質問は、原因を探るものなので、避けます。


「クライアント中心療法」のカウンセリングは、自発的な成長、解決を期待するもので、「非介入的」な方法です。
ですが、より解決に向かって前向きになれるように導くような、「介入的」、「解決的」な方法もあります。
ミルトン・エリクソンの心理療法の影響を受けたいくつかの方法です。

例えば、リチャード・バンドラーらが開発した「神経言語プログラミング(NLP)」と呼ばれる方法だったり、これと似ているのですが、ビル・オハンロンの「可能性療法」、「解決志向アプローチ」、「ブリーフ・セラピー」などと呼ばれる方法です。

これらの方法では、次のように、告白役の語った内容に対して、質問や返答、誘導を行います。

・「~できない」→「~できなかったんですね」(過去形にする)
・「いつも~できない」→「できないこともあるんですね」(断定を限定する)
・「~できない」→「いつもですか?」(断定を限定する)
・「~がダメだ」→「でも、~はいいですね」(肯定的な部分を探す)
・「~がダメだ」→「ダメたと思ったんですね」(断定を主観に相対化する)
・「~しないといけない」→「そうしないとどうなりますか?」(義務を疑う)
・「~をしてはならない」→「そうするとどうなりますか?」(禁止を疑う)
・「どうして~できないないんだろう」→「できたとしたらどうなりますか?」(理由ではなく、目標イメージを描く)

などです。
これらは、単なる聞き役から、前を向かせる、開かせる役へと、少し重心を移しています。

ここに書いた方法は、一度行えば良いというものではありません。
必要に応じて、随時行う必要があるでしょう。

最初に書いたように、強い感情を伴う問題は、しばしば、フラッシュバックのように思い出されます。
その都度、その問題、感情を避けるのではなく、それに向かい合って対処することが必要です。
プロフィール

morfo

Author:morfo
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。